22歳女、職業・門番。

本文中に出てくる人名はすべて仮名です。

前田さんのこと

門の職員さんたちは、みなさんベテランです(わたし以外)。

その中でも特に大ベテランなのが、前田さんです。

仕事は誰よりもスピーディ。


前田さんと他の職員さんでは、同じ仕事でもやり方が違います。

私のような新人は、もっぱらマニュアルに沿って仕事を覚えていくんですが、前田さんのやり方はマニュアルに載っているものとは異なります。


前田さんは、私の仕事風景を眺めて(ご本人曰く「監視」して)様々アドバイスをくれるのですが、マニュアルに載っていることや他の先輩が教えてくれることとは逆のことを言われる場合もありまして。

ただ前田さんもかなり強い口調でご指導くださるので、「それマニュアルと違います」とは言い返せない私。


前田さんがいる場所では前田さんのやり方で、いない時にはマニュアル通りのやり方で、と方法を変えるのもちょっとストレス。。。


どんなやり方であれ、とにかく一人前に仕事をこなせるまでに成長しなければ!


前田さんに認めてもらえるまで、門番修行の道のりは遠いのでした。

やってくる子どもたち

博物館では、子ども向けの展示・企画をやっていることがあります。

幼稚園や小学校などの団体が来られることもあり、その対応はなかなか大変です。


引率で来ている学校の先生などは無料で入館出来るのですが、たまにボランティア的な感じで保護者の方が付いてくることも。

そういった付き添いの大人の方には、通常通りの入館料をいただきます。

この有料・無料の線引きがややこしい団体もあり、苦戦しています。。。


春は遠足シーズンでもあり、お隣の公園には毎日のように子どもがやってきます。

小さいお子さんだと間違って館内に入ってしまうこともあるので、注意して門を見張っていなければなりません。


門番と子どもたちとの戦いは続きます。

さくら情報

私の勤めている博物館は、大きな公園に隣接しています。

春は桜がきれいなので、多くの方がお花見に訪れます。

お花見のついでに来館される方も多いです。

 

そこでよく聞かれるのは、

「桜はいつ咲くの?」とか

「今咲いているのは何ていう桜?」とか

「去年の今頃は満開だったと思うんだけど」

などという、桜関連のご質問。

うちの博物館は公園と何も関係ないんですけど、知ってると思われてるんでしょうね。

 

そういったお問い合わせに対応するため、我らが「門」では、日々の桜開花情報を調べて記録しています。

ソメイヨシノは何分咲きだとか、このあたりはもう満開だとか、いろんな団体が発表している桜情報を参考に状況をまとめます。

過年度のものも捨てずに保管しているため、いつどんな桜が咲いていたか、すべて分かるのです。

これでお問い合わせ対応は完璧。

 

そんなさくら情報を日々まとめるのも、門番のお仕事。

なんなんですかね、門番て…。

 

桜もほとんど散ってしまい、そろそろ桜情報の記録シーズンはおしまいです。

秋には紅葉情報を記録する日々が始まるのですが、それはまたその時季のお話。

門番やってます

はじめまして、倉沢ナオです。

1年間、門番として働くことになりました。

日々の仕事のことを書き残していきたいと思っています。

 

私は、ある小さな博物館で働いています。

ここは本館と別館に分かれていて、3つの出入口があります。

それぞれ表門・中門・裏門と呼んでいます。

なぜ「門」なのかは分かりませんが。

 

この「門」では、15人ほどのスタッフが働いています。

私以外は、全員がアルバイトの女性です。

私は、まだ門で働くようになったばかりの新人ですが、身分は正規の職員なので

アルバイトの方々よりも上の立場です。

少しやりづらい部分もありますが、門のみなさんがとても親切なので、なんとかやっていくことができています。

たったひとり、門で働く正規の職員(=門番)として、これから頑張っていきたいと思っています。